家族信託のデメリット〜かけた費用に対して効果は?〜
新人くん
山脇
新人くん
家族信託のデメリット〜かけた費用に対して効果は?〜
家族信託の費用対効果というお話の前に、根本的な家族信託についての復習をしてみましょう。
家族信託とは、資産や不動産を家族に信じて託すという制度でしたね。ですので、たとえば節税対策になるというような短略的な話ではないのです。家族信託を契約しただけでは、直接的なメリットは生じませんし、相続発生時における財産の減額効果もありません。そういったことを事前にしっかり理解してから家族信託の手続きに進む必要があるでしょう。
「そもそもの目的を理解しないといけないですね。目に見える費用対効果は少ないかもしれないけれど、それ以上の価値があるのが家族信託という制度だということですね」
そうですね。家族信託はまた比較的新しい制度なので、経験豊富な専門家はまだ少数です。通常の遺言書作成や成年後見人制度などの費用よりもやや高めなのは、専門家であれば誰でも簡単に行うことができる手続きではないからです。
「家族信託の手続きを進める際には専門家への報酬が必要ですが、それ以降は費用が発生するのですか?」
手続きには費用がかかりますが、それ以降はほとんどコストがかかりません。
親の老後の財産管理に頭を悩ませている方はたくさんいると思いますが、そういった悩みから解放され、これから先何年、何十年にもわたる親の財産管理の見通しをきちんと立てておくことは、とても価値のあることだと思います。
実際に家族信託契約をしたお客さまのなかには、「この費用で、長年の悩みから解放されて、将来的に円滑な資産管理や資産継承ができ、自分にもしものことがあっても家族に金銭的な面で迷惑をかけなくて済むなら十分な費用対効果がある」とおっしゃる方もたくさんいるんです。
改めて、家族信託は家族に財産を承継するのではなく「想い」を承継するものです。
その「想い」に財産を乗せることで「想い」を実現させる、それが家族信託です。目に見える費用対効果がないことはデメリットと感じる方もいるかもしれませんが、お客様の実現したい相続の形を可能にできるのは家族信託の大きなメリットです。家族に承継したい不動産や財産、そして「想い」がある方はぜひ一度、家族信託の検討をしてみてください。
家族信託は節税対策など目に見える費用対効果は少ない
新人くん
山脇