家族信託のデメリット〜家族信託の失敗談〜
新人くん
山脇
新人くん
家族信託のデメリット〜家族信託の失敗談〜
家族信託はとても魅力的な制度ではありますが、他のどんな制度もそうであるようにデメリットもあります。
たとえば、相続税や特例を考慮せずに信託契約を設計するのは失敗の元です。相続税が発生するような大きな財産や不動産を所有している方は、必ず専門家の元で手続きを進めましょう。
また、家族信託は財産を「信じて託す」ことだとお伝えしましたね。そのベースには、家族間の信頼関係が必須です。「信じて託す」という関係がないのに、家族信託を進めようとするケースも失敗が多くなるでしょう。
「そうかぁ。信頼関係は家族信託契約を結ぶうえでも大切なのですね」
まずは、以下をチェックしてみてください。
- 財産を家族に託しても良い
- 親子や兄弟間で、資産や相続の話をざっくばらんにできる
- 自分の財産内容を整理できる
- 相続について、将来家族に心配や苦労をかけたくない
ひとつでも反することがあれば、もしかしたら家族信託の契約を進めても失敗してしまう可能性があるかもしれません。家族信託の契約が失敗だったと分かるのは、家族信託がその力を発揮するとき、つまり受託者が自分の意見を表明できなくなったときです。その時点ではどうにもならないので、失敗はなんとしても避けなければいけません。とはいえ、家族信託を考え始めた今の段階で、何か気になる点があったとしても、家族信託を諦める必要はありません。ひとつひとつをクリアにしていけばいいことです。ご自身だけではなく、ご家族一丸となって一緒に考えていくのがベストです。
「しっかりと考えることで、家族信託の失敗を防ぐことができるのですね。他には家族信託契約の失敗の元になるようなケースはありますか?」
これも、すでに何度かお伝えしてきたことですが、家族信託はまだまだ新しい制度なので、実務経験豊富な専門家が少ないというのが家族信託の根本的なデメリットです。相談した専門家が実はまだ家族信託については勉強中だったというケースも決して少なくはありません。
失敗を避けるためにも、家族信託契約について相談する専門家を探すときには実績や経験が豊富な専門家を見つけることが一番です。
また、家族信託は、税務に関しても配慮する必要があります。
弊所では、実績豊富な税理士と連携をしながら信託スキームを考えていきます。民事信託・家族信託に関するご相談は、ぜひ弊所にお任せください!
家族信託にもデメリットはある
新人くん
山脇