家族信託の手続きってどうするの?〜期間編〜
新人くん
家族信託についてこれまでたくさん教えてもらったし、手続きの費用もそれほどかからないということが分かったし、次はもう契約を進めるだけっていうかんじかな。…あれ? 家族信託の契約にかかる期間はどれくらいなんだっけ?
これまでも、ところどころで家族信託にかかる期間をお話しましたが、それだけに絞ってはお伝えしていませんでしたね。それでは、今回は家族信託にかかる期間についてお話しましょう
山脇
新人くん
お願いします! そんなに長い期間がかからないといいな…
家族信託の手続きってどうするの?〜期間編〜
結論からいうと、家族信託契約の手続きは、経験豊富な専門家に一任すれば最短1ヶ月で完了することができるんです。
手続きにかかる時間のなかで、一番長くかかるのが「家族間で同意を得る」ということ。
ここがスムーズであれば、1ヶ月での完了が可能になります。
とはいえ、そこまで急いで完了させる必要がある手続きではありませんので、家族はもちろん、専門家にも相談しながら、じっくりと進める方が良いと思います。そのような場合、個人差もありますが、だいたい1ヶ月半から3ヶ月くらいで進めていく方がほとんどです。
「急いで進める必要があるケースはどんなときですか?」
家族信託の手続きに必要な、基本の工程は大きく以下の3つになります。
- 家族信託の設計
- 家族信託契約公正証書の作成
- 信託開始のための手続き
それぞれがとても大切な工程ですので、家族でじっくり取り組むことが大切です。
しかし、手続きを急がなければいけないこともあります。
たとえば、資産や不動産を持っている本人がすでに認知症を発症している場合などです。認知症を発症しているといっても、初期であれば十分に自分の意思や思いを発信することができますし、認知症の進行は薬で緩やかにすることもできます。
それでも、症状が急に進行する可能性もゼロではありませんが、家族信託契約の手続きも早めに進めておくことが最善と言えるでしょう。
そんなふうに個人個人、またご家族ごとの事情に合わせて進めていく契約なので、急げば1ヶ月、平均的には1ヶ月半から3ヶ月と手続きに必要な期間に幅があるのです。
家族信託は「家族に」財産を「信じて託す」ことですから、ご家族に寄り添ったかたちで家族信託契約の手続きをサポートしてくれる専門家を探すことも大切です。
家族信託契約にかかる期間はおよそ1ヶ月から3ヶ月
新人くん
じっくり進めた方が良い場合と、急いで進めた方が良い場合、両方があるのですね
それぞれのご家族の状況を見極めながら、できる限りじっくりと進める方が良いでしょう
山脇
MEMO
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