認知症を防ぐには?

認知症を防ぐには?

新人くん

認知症はその症状自体もとても辛そうだけど、銀行口座が凍結されてしまったりと、症状以外にも大変なことが多そうだな。認知症を防ぐ方法はないのかな?
これから超高齢化社会を迎える日本では、認知症患者は増えていくと思います。でも、できることをやってそれぞれが認知症の予防をしていけるといいですね

山脇

新人くん

もし認知症の予防方法があるならぜひ教えてください!

認知症を防ぐには?

認知症は年を重ねるとともに、誰でもなりえる病気です。また、決定的な予防法というものはまだ見つかっていません。ここでは、認知症を予防するのに効果的だと言われていることをお伝えします。仮に認知症と診断されても、これらに気をつけていると、進行がゆっくりになるといわれているので、元気なうちから生活に取り入れておくのが一番良いですね。

「親の口座が凍結されたらどうなってしまうんですか?」

自動引き落としはそのまま継続できるとしても、新たにお金を引き出せないのは大きな問題になります。たとえば親の生活費。認知症を発症したとしても生活は続いていきますから、それを維持するためのお金が必要です。でも、口座からお金を引き出せないとなると、生活費にも困ってしまうということが起こり得ます。また、加えて親の入院や介護施設への入所などで大きなお金が必要になることもあります。そんなふうに、親の口座からお金を引き出せなければ、親の生活はもちろん、介護にも支障が出てくるかもしれません。

  • 生活習慣を整える

規則正しい生活や、正しい食習慣は、健康のベースになります。低糖質、低塩分を心がけ、バランス良い食事を摂りましょう。低タンパクや低栄養にも注意が必要です。たとえ3食食事をしても、その栄養が偏っていると、低たんぱくや低栄養の状態になってしまうことがあります。特定のこだわりや食事法よりバランスよい食事をして、早寝早起きを心がけましょう。

  • 運動する

運動は生活習慣病の予防にもなりますし、脳を刺激することにもつながります。腰や関節などの運動器に疾患があり、痛みや動きの制限があると、生活の幅が狭まり、認知症になったときにその進行をはやめてしまうことにもなるのです。

  • 他人と交流する

人間の脳には、他人と交流することが何よりの刺激になります。また、それが生活の豊かさにもつながるでしょう。同じ趣味を持つ仲間と交流する、多くの人と共同で作業を行う、自分の趣味や研究の発表の場をつくるなど、家に閉じこもるのではなく、積極的に外に出ることを意識してください。

日頃の生活のなかで、簡単に取り入れられそうなことをご紹介しました。上記のことは決して認知症を予防するだけではなく、そのほかのさまざまな病気を予防することや、生活の質を上げることにもつながるはずです。

「確かに、難しいことではないですね! 今日からでも取り入れられそうなことばかりです。親の認知症を防ぐために、家族ができることはありますか?」

今は核家族化が進み、高齢の方が一人で暮らしているということも少なくありません。まずは、頻繁に連絡を取るということが家族ができる一番の認知症予防です。たまに会う、たまに話す…だけでは小さな変化に気づくことはできませんね。小さな変化に気づくためにも頻繁に連絡を取ることが大切なのです。
また、認知症はある年齢に到達したときに突然現れるものではなく、50代後半から少しずつ始まっているといわれています。自分の親はまだ認知症になるような年齢ではないと考えている方も多いとは思いますが、まだ元気なうちから認知症いついて話し、家族一緒に認知症予防に取り組むのが理想ですね。その先に遺産や不動産についての話が出てくることもあるでしょう。さらにその先の選択肢にあるのが「家族信託」です。ご家族で話し合い、プロの力が必要になったときには、我々の出番です。ぜひ新人くんもそのときのために勉強を欠かさないでくださいね!

認知症には決定的な予防方法はない

新人くん

生活習慣を整え、運動習慣などを生活に取り入れておくことで、予防にも進行防止にもなる…といわれますが、決定的な予防法は『ない』ということですね
認知症対策には、家族一丸となって予防に取り組むのが理想的ですね。また、もしものときのことも話し合っておきましょう

山脇

MEMO
認知症予防のための運動や食事等、選択肢が多すぎて迷ってしまうほどです。早いうちからの取り組みが重要と考えられています。